まちむら図鑑
三徳山三佛寺
三徳山と修験道(しゅげんどう)
三徳山はその昔、修験道の行場として栄えていました。
修験道とは、厳しい自然に身をおいて悟りを開く教えのことです。三徳山は神と仏の宿る霊山として知られ、多くの人々の信仰を集めました。
役行者ゆかりの峻険な古道がそのままに
三徳山は神と仏の宿る霊山として知られ、多くの人々の信仰を集めています。
三徳山の開山は慶雲3年(西暦706年)と言われており、2006年には役行者の偉業から数えて開山1300年を迎えました。
その昔、熱心な修行者である役行者(えんのぎょうじゃ)が蓮の花びらを「この花びらを、神仏にゆかりのあるところへ落としてください。」と空に投げた所、石鎚山(愛媛)・吉野山(奈良)と、ここ三徳山に舞い降り、それらの山を修験道の行場として開いたことが三徳山の修験道としての始まりといわれています。
その後、嘉祥2年(西暦849年)慈覚大使によって阿弥陀如来、大日如来、釈迦如来の三尊が安置され天台宗三徳山三佛寺と称し、堂舎38宇・寺3千軒・寺領1万町歩・3千石を領していました。
三徳山は朱塗りの宿入橋(やどいりばし)を入口にした奥山なのが特徴で、豊かな自然と山中に点在する諸道は従古のまま今に残されています。
役行者ってどんな人?
7~8世紀に奈良を中心に活動していたと思われる修験道の開祖とされている人物です。
「役小角(えんのおづの)」がその本名であると言われ、ほかに「役優婆塞(えんのうばそく)」、「神変大菩薩(じんぺんだいぼさつ)」、「山上様(さんじょうさま)」などの呼び名があります。
もっとも、役行者が、7~8世紀に実在したことは確かなようですが、生没年など詳しいことは不明です。役行者にまつわる伝説は大変多く残されており、それらが記された書物なども数多く伝わっています。それら伝説のなかで、役行者は、不思議な力を駆使して空や野山を駆けめぐり、鬼神を自在にあやつった人とされています。
入山はこちらから
三徳山の国宝・投入堂への登山はこの本堂裏にある登山事務所で手続きし、参拝します。
三徳山三佛寺本堂は老杉が茂る境内にあり、千有余年の長い間、霊地として保護されてきた風格ある地です。
ご案内情報
所在地 | 鳥取県東伯郡三朝町三徳1010 |
アクセス | JR山陰本線倉吉駅からバス「上吉原」方面行きで40分、 「三徳山寺前」下車 |
HP | 三徳山三佛寺 |
受付時間 | 8:00~15:00 |
入 山 料
本堂までの参詣の方は、参詣受付案内所で入山料をお支払いください。
大人 | 400円 |
小、中学生 | 200円 |
志 納 金
入山料とは別に必要になります。
大人 | 200円 |
小・中学生 | 100円 |
!! 留意事項 !!
三徳山は修行道と言うだけあってとても険しい難所もありますので、登山の際には、必ず以下の
ことを厳守してください。
1.「登山事務所」に入山届を提出してください。
2.2人以上で入山してください。事故に備え、1人での入山は固く禁止されています。
3.靴の確認を受けてから入山してください。
4.登山に適した服装、準備でお越しください。なお、わらじの販売もあります。
5.飲料水等の準備もしてください。
6.立入り禁止区域には、入らないでください。
7.荒天時は、入山を禁止します。
お問い合わせ先
三徳山総合案内 三徳山三佛寺 (8:00~15:00まで受付)
TEL | (0858)-43-2666 |
FAX | (0858)-43-2661 |