まちむら図鑑
版画家 板祐生
生い立ち
板 祐生(いた ゆうせい) 1889-1956
西伯郡東長田村(現南部町)に生まれた板祐生(本名:板愈良/いたまさよし)は、生涯を教育の現場で過ごします。当時、学校の副教材を刷るのに用いられたガリ版(謄写版/とうしゃばん)を用いて作品を制作しました。
「ガリ版」とは、原紙に文字を刻み上からインクをのせることで文字が印刷される簡易な印刷装置です。事務用だったガリ版は祐生の手にかかると芸術を生み出す道具になりました。
祐生はヘラ状の鉄筆でやすりの目の特性を活かす「つぶし」、同じく原紙に描いた図柄を小刀で切り抜く「切り抜き」という独自の技法で色ごとの版を作り、その上から何度も何度も色を重ねていきました。計算された構図、作品を刷る紙、インク、全てにこだわり、試行錯誤を重ねた末に完成されものが、祐生の多色刷り孔版画作品です。
祐生は高い評価を受け、孔版画を芸術の領域にまで高めた先駆者とされています。
手仕事のあたたかみを伝える
また、祐生のもうひとつの顔がコレクターです。
蒐集活動の同行グループ「珍道楽」や趣味人の会「我楽多宗」に参加し、郷土玩具をはじめ、ポスター、菓子のラベル、手拭いなど約4万点を蒐集し、コレクターとしても名を成します。
祐生が亡くなって50年以上経った今日、祐生とともに時代を歩んだ作品とコレクションは、芸術品としても歴史を辿る資料としても大変貴重な位置づけをされています。そして何より、祐生の作品は手仕事のあたたかみを今に伝え、わたしたちに優しさとやすらぎを与えてくれます。
展示室のご案内
また、祐生のもうひとつの顔がコレクターです。
蒐集活動の同行グループ「珍道楽」や趣味人の会「我楽多宗」に参加し、郷土玩具をはじめ、ポスター、菓子のラベル、手拭いなど約4万点を蒐集し、コレクターとしても名を成します。
祐生が亡くなって50年以上経った今日、祐生とともに時代を歩んだ作品とコレクションは、芸術品としても歴史を辿る資料としても大変貴重な位置づけをされています。そして何より、祐生の作品は手仕事のあたたかみを今に伝え、わたしたちに優しさとやすらぎを与えてくれます。
展示室のご案内
祐生の遺した作品やコレクションを一堂に集め管理するとともに、展示し、またイベントや交流など多目的にも使用されます。ここへ来れば、祐生とその作品世界を深く知ることができるはずです。
■ 第1展示室 写真と年譜で祐生の生涯を解説
■ 第2展示室 祐生が蒐集した全国の玩具と孔版画作品を展示
■ 第3展示室 孔版画作品と彼が実際に使用した道具類を展示
■ 第4展示室 祐生が蒐集した様々なコレクションを季節ごとに展示
■ 第5展示室 地元作家の展覧会、巡回展示、イベントなど多目的に使用
■ ミュージアムショップ 日用的に使えるオリジナルグッズが充実
また、ミュージアムショップでは、はがきやカレンダー、一筆箋、ハンドタオルなど祐生の作品を日常品に落とし込んだオリジナルグッズが販売されています。
ご利用案内 祐生出会いの館
所在地 | 鳥取県西伯郡南部町下中谷1008 |
TEL | 0859-66-4755 |
開館時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 毎週火曜日、年末年始 (12月29日~1月4日) |
入館料 | 一般…300円 大学生・高校生…200円 中学生以下…無料 ※ 団体割引…15名以上は20%割引 |
アクセス | 米子西ICから 米子バイパス(国道180号線)を車で約30分 |