まちむら図鑑
合鴨たんぼ
田んぼのお掃除は合鴨部隊におまかせ
農業にがんばる町―南部町。
井田 真樹(いだ まさき)さんが経営されている体験農場「アイガモファーム」では、あいがも農法でお米づくりが行われています。環境にやさしく、安心・安全な食料を提供する農家さんの心意気が感じられる町に是非ともお越しください。
「アイガモファーム」では、合鴨米の田んぼでのお米づくりに参加いただけるよう、南部町に体験農場を設置しています。
年ごとに実施場所が違いますが、平成24年度は天萬地区(てんまんちく)と朝金地区(あさかねちく)で行っています。
生後3日目のあいがもたちです。
平成24年はこの子たちががんばってくれます。生まれて3日もすればもう立派に泳ぎ回ることができるんですね。進水式も無事済ませ、さっそく元気に田んぼを泳ぎ回ってくれています。
この子たちの活躍の様子は、井田さんのブログ「アイガモファーム生きもの通信」で日々紹介されています。
「アイガモファーム」にはトンボやカエルなどの他にも、カスミサンショウウオやコハクチョウなど珍しい生きものも季節ごとに姿をみせます。
それでは体験農場の一年をざっくりとご紹介します。
その1 田植え
昔ながらの方法で田植えを行います。普段あまりしない態勢だから腰が痛くなりますね。
その2 進水式
無事に田植えが終わったところで、満を持して合鴨部隊の登場です。子どもたちも小鴨ちゃんたちに大はしゃぎ。
「稲の害虫をたくさん食べておいしいお米にしてちょうだいね!」
その3 恒例の地元中学生の職場体験
平成20年は、地元の中学生も合鴨部隊の応援に参加してくれました。
合鴨たちが食べきれず育ってしまった雑草を一本ずつ抜く作業は根気のいる作業。おいしいお米をつくるには、こうしたこまめな管理が必要なことを学びました。
その4 稲刈り
そして収穫の秋を迎えるのですが、この日を迎えるまでには、いろいろなことに気を配らなければなりません。
田んぼの水加減や、稲の病気が出ないか、夏場の日照時間、稲刈りの時期に台風が来ないかなどなど、もちろん合鴨たちが元気に育っているかどうかも日々チェックします。
写真左側に見える木の骨組みは「稲木(いなき)」と言って、稲を刈り取った後の田んぼにつくられます。これは稲を自然乾燥するための昔ながらの装置です。稲を稲木に掛けて乾燥させることを、南部町では「はで干し」と言います。この方法で乾燥させたお米は格別な味わいになるそうですよ。
井田さんの農場では、その都度カフェイベントや「はで干し」体験イベントなども開催されていますので、公式ブログをチェックして行かれてみてくださいね。
ご案内情報
所在地 | 鳥取県西伯郡南部町朝金1106 |
TEL | 0859-64-2647(井田真樹農園) |