地蔵滝の泉

地蔵菩薩に守られた豊かな水源池

「大山平原ゴルフ場」沿いの鳥取県道３６号線を南へ少し下り、丸山橋から側道へ下りると、佐陀川のほとりに「地蔵滝の泉」と呼ばれる名水の湧く泉があります。

　この湧水は、平成３年鳥取県「因伯の名水」、平成２０年環境省「平成の名水百選」に選ばれました。かつては昼でもうす暗い森林に覆われ、５メートルほどの滝でしたが、昭和３４年の伊勢湾台風に伴う豪雨等で崩壊し、今は平坦な泉となっています。

地蔵滝から湧き出る水は、年間を通じて１１度に保たれ、日量１９．４万トンにもなります。八郷（やごう）水道（３７０世帯）に供給されるほか、約２００ヘクタールの灌漑用水としても利用され、ここで生産される八郷米は良食味米として極めて高い評価を得ています。

　地蔵滝は、出雲・米子方面からの大山寺（だいせんじ）参詣の要衝に当たり、参詣者が休息し気力回復して大山寺を目指す憩いの場として親しまれてきました。また、祀られている地蔵菩薩は大山寺の地蔵信仰とも重なり、旅の安全の守り仏でもありました。

利用される方へのお願い

平成の名水「地蔵滝の泉」をみんなで守るため、以下のことにご注意ください。

1. 缶やゴミ等は持ち帰りましょう
2. 火気を使うバーベキュー等はやめましょう
3. 遊泳や犬等のペットの水浴はやめましょう
4. せりやクレソンをみんなで守りましょう
5. 名水を生み出す豊かな森林を保全しましょう
6. 湧水は生水ですので煮沸して飲用してください